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2008/11/07 (Fri)

以前の日記で37的に暗い意見をつらつらと述べてしまったので、ここはひとつ羽目を外した馬鹿話を!と力んでみた結果、力みすぎてとんでもない色モノが出来上がってしまいました。

※スザクとジノの子供のお話です。(痛すぎるにもほどがある…)

○ちなみに子供はパパ(=ジノ)が嫌いで、ママ(=スザク)が大好きです。
○当社比ギャグ2割増、ジノ君の情けなさは5割増でお送りいたします。


そんなとんでも設定でもいいぜ、読んでやる!という猛者のみ、「続き」からどうぞ。



■僕ジュニア[序]

僕はジュニア。

もちろん本当の名前じゃない。
ちゃんと僕が生まれたときにパパとママが頭を捻って考えてくれた、僕だけの名前があるけれど、皆何故かその名前では呼んでくれない。
何故なのかと周りに聞けば、皆口をそろえてこう答える。

「だってお父さんにそっくりじゃないか」

そう、僕はパパに似ているらしい。
らしい、というか実際に似ているのだが、正直僕はその事実を認めたくはない。
出来のいい金細工を思わせる髪も、ブリタニア人特有の白い肌もあまり気に入ってない。

唯一僕が自分の顔で気に入っているのは瞳だ。
この翡翠色の瞳だけはママ譲りで、僕がママの息子であることを実感できるからだ。

パパと連れ立ってあるくと間違いなく親子だと皆は認識するけれど、ママだとそうはいかないことがある。
ママは日本人にしては珍しい色素の薄い栗色の髪と翡翠の瞳をもってはいるけれど、やっぱり肌の色や顔立ちでそれとわかってしまう。
一方僕は不本意ながらパパの血を色濃く継いでしまったみたいで、ぱっとみ典型的なブリタニア人に見える。
そこで皆訝しそうに首を傾げるけれど、僕の眼を見てあぁ、やっぱり親子なんですねとようやくわかってくれるのだ。

よく娘は父親に似るといわれているけれど、なら息子は母親に似てもいいんじゃないのかという僕の主張は叶えてはもらえなかった。

皆僕の姿を見て、口々に将来はお父様のようにご立派になるんでしょうね、と褒めてくれるけれど、冗談じゃない。
そりゃあ立派にはなりたいけれど、パパみたいには絶対になりたくないのだ。
僕がこう言うと、皆決まって目を丸くする。
残念だけど、皆パパのことを誤解しているのだ。

僕のパパの名前はジノ・ヴァインベルグ。
ここ神聖ブリタニア帝国皇帝直属の騎士団、「ナイトオブラウンズ」に所属している。
しかも席次は上から3番目で、つまり帝国内で3番目に強いといっても差し支えない。
加えて名門ヴァインベルグ家の出身でかつ金髪碧眼の美丈夫で、おまけに性格は明るく気さくで親しみやすい。

そんな一見完璧にしか見えないパパだけど、僕に言わせればただの甘えん坊の駄々っ子でしかない。

パパはとにかくオンオフの切り替えがすごい。
その切り替えの早さとセシルおば…お姉さんの殺人料理をぺろりと平らげる鉄の胃袋だけは僕も尊敬している。

パパは外ではその肩書きに相応しい振る舞いで人々を感嘆させるけれど、家庭内、特にママの前ではとたんにその化けの皮がはがれ、奥さんにベタ惚れで尻に敷かれっぱなしな駄目亭主の姿が現れる。
家に帰り着いて、深緑色のマントを脱いだとたんその凛々しい顔は満面の笑顔になり、ママに嬉しそうに抱きつくのだ。
帝国でも指折りの騎士だとはとても思えない。

僕がもっと小さかった頃は、パパは今よりもっと忙しく、めったに家に帰ってこれなかった。
だから幼い僕はテレビで見るパパしか記憶になかったわけだが、はじめはあまりのギャップにひょっとしてパパは二重人格なんじゃないかと思ったくらいだ。

でもママがラウンズに復帰するようになってから、パパが家にいることが少しずつ増えた。
一緒に暮らしていれば、嫌でも段々とそのギャップにも慣れてしまうものだ。
今では家庭でのパパの方が本来の姿なのだと知っている…知りたくはなかったけれど。

だから僕は将来パパみたいにはなりたくないのだ。

ちなみに、僕のママの名前は枢木スザクという。
ラウンズでは席次は7番目だ。
つまり、パパより下ということになるが、純粋な身体能力だけで比べればママの方が強いらしい。
「ブリタニアの白き死神」と諸外国から恐れられる存在だったようだ。
…いや、今もだけど。

でも僕の中のママのイメージといえば、いつもスーパーの広告とにらめっこしたり、アーサーをシャンプーしようとして引っかかれたりという姿しかなかったから、その事実を知った時はとても信じられなかった。

ママの暴力的な一面なんて、せいぜいちょっとした夫婦喧嘩の際にパパを投げ飛ばしたり、つい勢い余ってアッパーをお見舞いしてパパをぶっ飛ばしてしまったり、あとはママお得意の回転キックでパパを蹴り飛ばしたり、というシーンしか見たことがなかったのだ。
とりあえず、いつも喧嘩になるとパパが宙を舞うことになるのはおかしいなとは思っていたけれど。

でも僕が少し大きくなった頃、ママはラウンズとして前線に復帰した。

その記念すべき戦闘映像を、後日こっそりロイド叔父さんに見せてもらい、 僕はママに対する認識を改めることにした。
おそらく、僕の神経がもう少し繊細だったら、その映像はトラウマとしていつまでも僕の記憶に刻まれていただろう。
残念ながら僕の周りの人達は皆奇抜というか個性的というか、まぁはっきり言ってしまえば変人ぞろいなので、あぁママもその一員だったのか、という軽い失望感と諦めだけでその場は済んだのだった。

それでも僕はママが好きだし、パパは正直苦手という気持ちも変わらなかったので、それでよしとしよう。

そんなパパとママの間に生まれ、僕はすくすくと育ち、今年で10歳になった。
時々不安に思うことはあるけれど、僕はこの二人のもとに生まれることができて幸せだと思う。

この物語は、そんな僕とパパとママという、本人達は至って普通だと思っているけれど、端から見れば非常識極まりない家族を描いたお話である。



○思いついた当初は「いやいやいくらなんでもこれはないべ!」と封印したネタでしたが、なんかもう37が幸せならそれでいいやと解禁しました。
馬鹿ップルでちょっぴりDVな37夫婦を冷静な視点で見つめる第三者、という話が描きたかったのですが…素直にア-ニャやセシルさんにしとけばよかったのに、っていう皆さんからの冷静な突っ込みが聞こえてくるようだ…!
こんな10歳児いたらお目にかかりたい。
どうやらご両親の反面教師教育の賜物らしいです。。
連載ではないですが、ネタはちょこちょこ思いついているのでまたこっそりと投下したいと思います。
苦情は・・・ちょっと・・・ご勘弁を!

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角川ビーンズ文庫「○マシリーズ」、サンライズアニメ「コードギアス」が大好きな学生です。現在はコンユと枢木スザクさんにのめりこんでおります。
好きなものはラーメン、あられせんべいからみしょうゆ!!
のんびりまったり更新中。
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