ここは当サイト■Leo■の日常話や今後の更新予定などをしていく場所です。
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2008/10/25 (Sat)
というわけで、ちょっくらジノスザ小話などを投下しておきます。
むしろジノ+スザク小話ですけどね・・・申し訳ない。
「続き」からどうぞです。
相変わらず私はギャグしか書けないようです・・・ははは。
あっ、あと今日はナナリーの誕生日ですね!
明日はア-ニャだ!!
後日こっそりお祝いするぞ!
むしろジノ+スザク小話ですけどね・・・申し訳ない。
「続き」からどうぞです。
相変わらず私はギャグしか書けないようです・・・ははは。
あっ、あと今日はナナリーの誕生日ですね!
明日はア-ニャだ!!
後日こっそりお祝いするぞ!
昔から、実年齢よりも幼く見られたことは一度もない。
つまり自分は大人びているということだ。
…おい誰だ、今老けてるともいうよね、って茶々入れた奴。
あえて触れないようにしてたんだから、空気読んでくれよ。
…とにかく、私はいつもいつも実年齢よりも年長に見られてきた。
実際の年齢を明かすと皆目を丸くさせ、その次には「なんて貫禄のある方なの」とか「その御年でこれほどとは、これは数年後が楽しみですな」だの、口々にほめちぎった。
もちろん、その言葉が半分以上はご機嫌とりのためのおべんちゃらだということくらいわかっている。
正直そういう連中は好きじゃないが、適当に笑顔を浮かべて社交辞令の1つか2つ言えば済むだけの話だ。
本音を決して面に出さず、いつも人好きのする笑顔を浮かべて対応すれば大抵のことは切り抜けることができた。
そりゃたまにうんざりすることもあるが、そういった時にこそ冷静に対処できるのが大人というものだ。
自分は今までそれを立派にこなしてきた。
これからだってそうできる自信もあった。
だがしかし、その絶対的であったはずの自信は今や頼りなくぐらついている。
ちょっとつついてやれば、そのままあっけなく崩れてしまうんじゃないかと思えるぐらいだ。
神聖ブリタニア帝国皇帝直属の騎士団第3席にして、帝国屈指の名門貴族出身であるジノ・ヴァインベルグともあろうものが情けない。
そう思いつつも、私は自分の感情を持て余し、ラウンズの談話室の隅にあるソファ―の上でふて寝するくらいの気力しか残っていなかった。
■年上のオトコノコ■
そもそもの始まりは今朝のことだった。
今日は珍しくジノはオフの日で、そして偶然にも現在彼のもっともお気に入りのおもちゃ…ではなく、遊び相手で同僚でもある枢木スザクもオフだった。
いつもだったらジノはまるで当然とばかりにスザクを引きずって、『気晴らし』と称して自分の気の向くままあちこちに連れ回すのだが、今日はそうもいかなかった。
なんでもここ最近の激務のお陰で彼の愛猫であるアーサーとの時間がなかなかとれなかったらしく、今日はその埋め合わせとして1日中そばにいたいのだそうだ。
だからごめん、行けないやと断ったスザクの翡翠の瞳はもうジノを映してはおらず、ただひたすらアーサーを見つめている。
ちなみにその愛猫とやらは始めこそ拗ねてつーんとそっぽを向いていたが、今は少しは機嫌を良くしたらしく、スザクが一生懸命に振っている手作りの猫じゃらしと戯れている。
そんなアーサーの様子を見てだらしなく口元を緩めるスザクなどめったにお目にかかれないのだが、今のジノにはそれを鑑賞する余裕はなかった。
断るにしたって、もう少し誠意とか謝罪の念を示してくれたっていいではないか。
思えばいつもそうだ。
スザクはいつも自分よりも、というかあらゆる私的なことにおいてアーサーを優先する。
自分の食事は後回しでアーサーのご飯を用意してやり、アーサーをシャンプーしてあげた後で自分が風呂に入る。
そんなだからなめられて主の癖に噛まれっぱなしなんじゃないかとからかってやれば、僕とアーサーは飼い猫と主人の関係なんかじゃない、友達だともの凄い目で睨まれた。
あの時の凍るような、こちらを蔑んだ眼差しは忘れようとしても忘れられるもんじゃない。
これからはアーサー絡みでスザクをからかうのは控えようと心に決めた瞬間だった。
そういえば、一夜を共にした翌朝だって、目を覚ましたスザクが最初にジノに向かって口にした言葉は「アーサーにご飯あげなきゃ」だった。
せめて「おはよう」くらい言ってくれ。
他にもいろいろとあった気がするが、これ以上思い出すとなんだか落ち込みそうだったのでやめておく。
そんな日々における小さな不満がたまっていたのだろうか、ジノは普段以上にしつこく誘ったが、スザクはがんとして頷かなかった。
かくなる上は強制連行してしまおうと思い立ち、誘拐犯よろしくスザクの口を塞いで脇に抱え逃走しようとしたが、この細くて小さい体のどこにそんな力がと思うくらいの馬鹿力で抵抗してくるのだからたまったものではない。
しばらくどったんばったんと取っ組み合いを続けていたが、終いにはスザクの首っ玉にかじり付いて喚き立てた。
アーサーも一緒でいいから出かけようよ、と。
我ながら随分子供じみたことをしたものだが、むきになって思わず我を忘れてしまったのだから仕方がない。
そして気の済むまでスザクの耳元で喚いた後、ふと我に返ったジノは何やってるんだ私と恥ずかしくなってきた。
おそるおそるスザクの顔を覗き込み、そして愕然とした。
その顔に浮かんでいたのは怒りでも呆れでもなく、どこか微笑ましそうな、慈しむような表情だった。
そう、例えるなら小さくて弱いものに向ける慈愛というか…もっと露骨に言えば、つい最近スザクにねだって連れてってもらったスーパーで見かけた、幼い子供が母親に向かってあれが欲しい、これを買ってくれと駄々をこねている光景を、仕方がない子だなぁと思いつつも生暖かく見守るような…。
ジノは今まで一度もそんな目で見られたことはなかった。
幼少の頃はまず周りが自分を見ようとしなかったし、社交界に出るようになってからは皆が皆、羨望と憧れと、ほんの少しの妬みを混ぜた眼差ししかよこしてこなかった。
それがどうだ。
今、スザクはジノにまるで駄々っ子を宥めるような眼差しを向けている。
それどころか、彼は決定的な一言を口にした。
「ジノ、やっぱり君もまだ子供なんだな」
スザクのその一言に、ジノの頭は一瞬真っ白になった。
次の瞬間。
「あぁそうだよ、私はまだ子供だよ!もういい、スザクはアーサーとずーっとそうやっていちゃついてろよ!ばーかばーかスザクのばーか!」
と、恥ずかしさやら怒りやら、とにかくマイナスの感情で頭がいっぱいになり、気がついたらそう叫び、足音荒く部屋を出ていた。
そのまま勢いに任せてずんずんと廊下を歩いていくと、時折すれ違う軍人たちは皆そろって真っ青になり、直立不動の姿勢のままジノが通り過ぎるのを見送った。
幸いなことに、辿り着いたラウンズの談話室には誰もいなかった。
これ幸いと、気兼ねなくジノは3人用のソファに横になる。
「…スザクのばーか」
もう一度呟いて、眼を閉じる。
すぐに先ほど目にした、呆気にとられてこちらを見つめているスザクの顔が浮かんできた。
いくらなんでもやりすぎたことはわかっているが、すぐに部屋に戻ってスザクに謝罪する気にはなれなかった。
「こんなはずじゃなかったのにな~…」
本当なら今頃は呆れ顔のスザクを引っ張って遊んでいるはずだったのに。
こうして一人寂しくふて寝することになろうとは、昨日の夜は思いもしなかった。
それもこれも皆、自分の子供じみた振る舞いが原因だとはわかってはいるけれど。
「スザクのばーか…」
「あんまり人のことばかばか言わないでくれるかな」
もう1度未練がましく呟くと、呆れを含んだ声が上から降ってきた。
閉じていた瞼をそっとあけると、新緑の瞳がジノを見下ろしていた。
「…スザク」
そうジノが名前を呼ぶと、彼は微苦笑を浮かべて見せた。
そのままスザクはジノが横たわっているソファに腰掛けた。
すかさずジノの逞しい腕がその細腰に巻き付いたが、いつもと違って引き剥がそうとはしない。
それどころか、あやすように優しくジノの頭を撫でてくれている。
普段のスザクからは想像もできないようなことだったが、そこに至るまでの過程のためジノは素直に喜ぶ気になれなかった。
ただスザクの腰あたりに顔を埋め、彼の手が自分の頭を撫でてくれる心地よさを堪能していた。
「今日はどうしたんだい、ジノ。君らしくもない。家のことで何かあった?」
「…スザクが悪い」
「僕?」
「そう。いっつもアーサーばっかり可愛がって私のこと全然見てくれないし、さっきは私のこと子供扱いしたじゃないか」
不満をたっぷり込めてぶつぶつと愚痴ると、ジノの頭をなでていた手の動きが止まった。
そっとスザクの様子を伺ってみると、彼は思いっきり呆れた顔をしていた。
なんだそんなことか、心配して損した、と顔に書いてある。
「子供扱いって…君、僕より年下じゃないか」
「見た目じゃ私の方が絶対上に見える!」
「まぁ、見た目はね。でも中身がなぁ…」
「どういう意味だよそれ」
思わずジト目でスザクを睨むと、彼は明後日の方向を見つめ、指折り数えだした。
「そうだな…まず、寝相が悪い。この間なんかお腹出して昼寝してただろ?しかもそれをアーニャに激写されてた」
「…うっ」
「それに、かなりの世間知らずだ。切符の買い方がわからなくて、改札口を強行突破しようとしていたのは誰だったかな?」
「い、今まで乗る機会がなかったんだからしかたないじゃないか」
「まぁ、そうかもしれないね。あぁそうだ、一昨日の夜なんかアーニャのデザートまで横取りしようとしてたじゃないか。テーブルマナー以前の問題だね」
「…晩餐会とか、公の場ではちゃんとしてる」
「うん、確かに」
そこでいったん言葉をきると、スザクは結論を述べた。
「要するに君は、公の場に出るときと私生活との差が激しいんだよ。今まではうまく立ち回っていたけれど、今日はなぜかボロが出た、ということなんじゃないかな。どう、なにか反論したいことはあるかい?」
「…ありません」
もはやぐうの音も出せず、うなだれたジノに対しスザクは満足そうな笑みを浮かべた。
これじゃいつもと立場が逆転だ。
実に面白くない。
すっかりふてくされてしまったジノの頭をぽんぽんと軽く叩いて、スザクは目を細めた。
「でも安心したよ」
「…何が」
「だって君はどうみても17歳には見えないし、いつも自信たっぷりで何でもそつなくこなすから正直腹が立ってたんだけど、」
「喧嘩売ってるのか」
「まぁ最後までききなよ。でも今日は珍しく君の年相応なところが見れたし、新鮮だったな。いいじゃないか、たまには甘えても。君はまだ17歳なんだから」
見上げたスザクの顔は、今までジノが見てきたどのスザクよりも大人びた表情を浮かべていた。
普段はあんなに童顔なくせに、表情一つでこんなにも印象が変わるものなのか。
「…いいのか、甘えても。私の甘えっぷりは半端じゃないぞ?」
「うん、だから、たまにだけにしてくれ。毎日だとさすがに僕の身が持たないからね」
「なんだよ、そこは『毎日でも甘えてくれ、ちゃんと受け止めてあげるから』ってかっこよく決めるべきだろ~?」
「君相手にかっこよく決めても僕にはなんの得もないだろ」
「いや、あるぞ!私がますますスザクにベタ惚れするという素敵な特典が…」
「いらないよそんなもの」
冷たくあしらわれながらも、ジノは自分の機嫌が一気に上昇していくのを自覚していた。
これからもジノはその肩書きにふさわしい態度や振る舞いを求められるだろうし、またその要求に立派に応じていくだろう。
今までそれを周りの期待以上にこなしてきたからこそ、今のジノ・ヴァインベルグがあるのだから。
でも、たまには羽目を外して年相応の、幼稚で馬鹿なことをしてみてもいいではないか。
もちろん、自分の隙を虎視眈々と狙う貴族どもの前でそんなところを披露するつもりはないけれど。
でもまぁ、この小さくて童顔でちょっと頑固で融通がきかなくて、無愛想なくせに妙なところでお人好しで天然な傍らの少年には見せてやってもいいかもしれない。
というか、ついついそう振る舞ってしまうのだ。
それくらいには、ジノはこの枢木スザクという人間を気に入り、己の懐に入れてしまっているのだから。
○・・・おそまつさまでした。
とりあえず書きたかったことは子供扱いされて駄々をこねるジノとたまには年上らしく振舞うスザク、そしてジノに「スザクのバーカ!」と言わせてみたかっただけなんです(笑)
37大好っき~!!
なんだか37オンリーで補給できた喜びが、またしても寂しさに取って代わりそうで、色々と37や367妄想でごまかしてます^^
次はパラレルやパロディにも手を出してみたいですね!
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角川ビーンズ文庫「○マシリーズ」、サンライズアニメ「コードギアス」が大好きな学生です。現在はコンユと枢木スザクさんにのめりこんでおります。
好きなものはラーメン、あられせんべいからみしょうゆ!!
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